UWB(超広帯域無線:Ultra Wideband)利用した接近安全装置を開発中
UWBとは?
非常に広い周波数帯域に、極めて短いパルス状の電波を発信して通信する技術です。これにより、従来の電波(Wi-FiやBluetoothなど)とは異なる以下のような大きなメリットがあります。
- 高精度な距離測定:電波が到達する時間を利用して距離を測定するため、数センチ〜数十センチという非常に高い精度で距離を測ることができます。「10メートル」という閾値を正確に判定するのに十分な性能です。
- 障害物への耐性:パルス状の電波は、草や木、人体などのある程度の障害物を透過する特性があり、電波の反射(マルチパス)による影響を受けにくいです。まさに草刈りの現場のような環境に強い技術と言えます。
- 360度の検知:各作業員が持つタグ同士が直接通信し、距離を測定するため、死角なく360度全方向の接近を検知できます。
想定されるシステム構成
1.UWBタグ: 各作業員がヘルメットや安全ベストなどに小型のUWBタグを装着します。
2.タグ間測距: タグ同士が直接、お互いの距離をリアルタイムで測定し続けます。
3.アラート発生: いずれかのタグが、他のタグとの距離が10メートル以内になったことを検知すると、そのタグに内蔵されたブザーやLED、バイブレーションで作業者に危険を知らせます。 最大距離 10メートル 誤差数十センチ
この方式であれば、外部に大規模な設備(固定カメラや基地局など)を設置することなく、作業員だけで完結するシステムを構築できます。
アプリケーション
第一弾)草刈り作業者同士の接近警告及び、転倒滑落を検知して、仲間や事務所に知らせます。
概要図*仕様は変更になつ場合もあります。
図の説明
1)草刈り作業者同士が10メートル以内(設定可能)に接近したら、接近した両方のスマホのブザー&バイブで警告します。
2)作業者の転倒、滑落などを検知して、SOSをグループ設定された仲間に自動的に送信します。
送信内容 SOS発信者の名前 GPS情報・・・・・・受け取っとスマホのSOS発信者の名前、Google MAPで位置を確認できます。
SOS messengerアプリのURLを参考してください。
その他考えられるアプリケーション:フォークリフトと作業者の接近警告 *早い動きの検出には予め検証をしてからご使用ください。